2010年07月14日
機織り①
やっと新しい紬に取り掛かりました。
機織りの工程を紹介します。
先ず初めに本場奄美大島紬の定義を。
(1)絹100%である
(2)先染めで、手織りである
(3)平織り組織である
(4)締機(しめばた)で手作業により経緯(たてよこ)絣の加工をしたものである
(5)手機(てばた)で経緯絣を絣合わせして織り上げたものである
ということで、本場奄美大島紬は基本『手織り』です。
機械織りもありますが、産地証明と言われる変わった証紙が付きます。
今回親方から出して頂いた原料は「9マルキ 総絣」です。
“マルキ”とは、縦絣糸の数を表す単位で、1マルキ=80本。
今回は9マルキなので、9×80=720本の縦絣糸を使います。
ちなみに、“絣糸”とは織り上がった時に柄が表れる様に模様が付いた糸の事です。
“総絣”とは、横糸にも絣加工がなされており、柄模様が繊細な部分まで鮮明に表現され、加工に最も高度な技術と日数をようする・・・と「製織技術の手引き書」に書いてありました。
単純に・・・難しいってことです
そんな高度な技が無いと織れない原料を出してくれる親方・・・ 超プレッシャーなんですが
文句言っててもしょうがない。
渡されたので織るのみです!
先ず、経糸から。
絣と地糸を機にセットします。

上が絣糸、下が地糸です。
地糸は左右の空きが同じ様にセットします。
次に“アゼ拾い”を行います。
地糸の間に絣糸を入れていく作業です。

糸一本ずつ絣糸1本、地糸2本の順番で。


数を数えながら絣糸を動かしていくこと1276本(地糸+絣糸)
用心の為に2回数え直して、次の“綜絖通し”の作業に。
明日アップします~
※注意:細かい説明は省略していますので悪しからず
機織りの工程を紹介します。
先ず初めに本場奄美大島紬の定義を。
(1)絹100%である
(2)先染めで、手織りである
(3)平織り組織である
(4)締機(しめばた)で手作業により経緯(たてよこ)絣の加工をしたものである
(5)手機(てばた)で経緯絣を絣合わせして織り上げたものである
ということで、本場奄美大島紬は基本『手織り』です。
機械織りもありますが、産地証明と言われる変わった証紙が付きます。
今回親方から出して頂いた原料は「9マルキ 総絣」です。
“マルキ”とは、縦絣糸の数を表す単位で、1マルキ=80本。
今回は9マルキなので、9×80=720本の縦絣糸を使います。
ちなみに、“絣糸”とは織り上がった時に柄が表れる様に模様が付いた糸の事です。
“総絣”とは、横糸にも絣加工がなされており、柄模様が繊細な部分まで鮮明に表現され、加工に最も高度な技術と日数をようする・・・と「製織技術の手引き書」に書いてありました。
単純に・・・難しいってことです

そんな高度な技が無いと織れない原料を出してくれる親方・・・ 超プレッシャーなんですが

文句言っててもしょうがない。
渡されたので織るのみです!
先ず、経糸から。
絣と地糸を機にセットします。
上が絣糸、下が地糸です。
地糸は左右の空きが同じ様にセットします。
次に“アゼ拾い”を行います。
地糸の間に絣糸を入れていく作業です。
糸一本ずつ絣糸1本、地糸2本の順番で。
数を数えながら絣糸を動かしていくこと1276本(地糸+絣糸)
用心の為に2回数え直して、次の“綜絖通し”の作業に。
明日アップします~
※注意:細かい説明は省略していますので悪しからず

Posted by junko
at 02:41
│Comments(6)
一番大変だと思うのは、織賃の安さです。
多分普通の紬を織っていては1か月の収入には程遠い賃金だと思っています。
たしか1反で2~4万円かな?
とても生活できないですよね!
総絣だからもう少し頂けるのかな?
でもあなたのような方がいないと大島紬の織手はいなくなるので、ズ~と頑張ってほしいです!
あなたならできます★
読みながら改めて
ほぉお〜〜〜
続編と織り上がり
楽しみにしていまーす!
工程を読みながら
母の長年の機織りと人生の苦労とも重なりました
続編楽しみにしていますね
広島に居られた時に一緒の会社で働いていたものです。 工場もシフトも同じ時がありました。
昨日、地元のレデオビンゴにてあなたの事が紹介されていました。
修行がんばって下さい。また、あまり飲みすぎに注意して下さいね!
初めまして。コメント有難うございます。
織賃は確かに安いです。
とても機織りだけでは生活していけないので、バイトしながら周りの方々に助けられています。
一年ちょっと織りましたが“好き”という気持ちが変わらないので、出来る限り機織りを続けていこうと思います。
>奄美加さん
私に出来るんでしょうか?(^^;
徐々に続編は書いていきますが、織り上がりはいつになることやら・・・
>礼子さん
頑張っているというより、好きだからやってる感覚です。
機をたてるのは大変ですが、これから手元からどんな感じで紬が織り上がっていくかと思うとワクワクします。
元々着物を買ってた人なので、自分が〇〇万円の紬を織っているんだ!というプライドは常に持って丁寧な仕事を心掛けています。
応援有難うございます。応援を糧に頑張ります。
>ハーナさん
意外にあまり知られない“機たて”をあえて紹介してみました。
諸先輩方の苦労に比べれば、私なんて人生も機織りもまだまだ。
速度の遅い続編の更新、楽しみにしてて下さい。
>ベンガルさん
お久しぶりです?
すみません、人数が多い会社だったので何方か見当がつきませんm( _ _)m
レデオビンゴには、お仕事をさせて頂いたデザイナーさんが出演されたみたいです。
びんご経済リポートにも話されていた内容が掲載されています。
畑違いの物造りですが、楽しくて仕方ありません。
もうしばらくは奄美で頑張れそうです。
お酒も、黒糖焼酎をボチボチと嗜んでます。